こんにちは。
今回は、愛知県豊田市にある「豊田市防災学習センター」を訪れ、震度7の揺れや煙避難を実際に体験してきました。
南海トラフ地震が心配される今、親子で体感しながら学べる施設はとても貴重で、訪れて本当に良かったと感じました。
豊田市防災学習センターで体験学習してきたわけ
愛知県に引っ越し1年が経ちました。
夫の仕事の関係で愛知県に来ましたが、転勤が決まった日から今まで、「南海トラフ沖地震」を心配し続けています。
政府試算で、今後30年以内に70〜80%の確率で南海トラフ巨大地震が発生するといわれています。

出典:一宮市
「明日かもしれないし、30年後かもしれない」。
だからこそ、今何ができるかを体験学習するために豊田市防災学習センターに行ってきたのです。
豊田市防災学習センターの情報
「豊田市防災学習センター」は、子どもから大人まで楽しみながら防災を学べる施設です。
見学型ではなく、実際に体を動かして学ぶ体験型なのが特徴で、
震度7を再現した地震シミュレーターや、煙が充満した空間を歩いて避難する体験、
消火器を使った初期消火訓練など、実践的なプログラムが揃っています。
防災展示室では過去の災害の記録や写真、防災グッズの展示もあり、「家庭でどんな準備をしておくべきか」をイメージしやすくなっていました。
また、中に入りやすい仕掛けが。まず天井いっぱいに飾られたカラフルな傘のアートが出迎えてくれます。
さらに入口すぐ右手には、本物の消防車も展示されています。

アクセスと利用情報
住所:愛知県豊田市長興寺5-17-1
開館時間:9:00~16:30(体験は9:30から30分ごとにスタートで15:30が最終)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)と年末年始
利用料金:無料 (気軽に立ち寄ることができます)
駐車場:無料 (白線が引かれていないので、広めでゆったり停められました)

震度7シミュレーターを体験!
今回の目玉は、なんといっても「震度7の揺れ」を体感できる地震シミュレーターです。

専用の部屋に入り、スタッフの指示に従って手すりを持ちます。
その後、家具や食器棚が倒れる様子をテレビ映像で見ながら、足元は立っていられないほど揺れます。
手すりを持っていないと立っているのは不可能で、テレビ映像も相まって、本当に大地震が起きた時の恐怖を実感しました。

4歳の息子も一緒に体験しましたが、私の子どもは「怖い!」と言い、私にずっと抱き着いていました。
地震体験により、「家具の固定」「逃げ道の確認」が改めて必要だと痛感しました。
煙避難体験で学んだこと
次に体験したのは「煙避難体験」です。
「大地震が発生すると必ず停電が起こり、火災も発生する可能性が高い」とスタッフの人が言いました。
デパートや会社で大地震に遭遇し、火災が発生した場合に何が起こるかを煙脱出体験コーナーで体験できます。

部屋に入ると暗い通路に模擬煙が充満し、前がほとんど見えません。
本能的に焦って走りたくなりますが、煙を吸い込まないように姿勢を低くして、壁づたいに非常口を探しながら進む必要があります。
息子も「煙があると怖いけど、走らないでゆっくり行くんだよね」と真剣に話してくれて、子どもなりに正しい行動を理解できたようでした。
普段は気にしない非常口のサインや非常灯も、この体験をきっかけに意識するようになり、日常生活の中でも防災を考える習慣につながりました。
地震対策
家具・家電の固定
煙避難体験後は、地震対策コーナーへ。
震度7を体験すると、家具・家電の転倒がいかに危険かがわかります。
地震の心配だけして地震対策をしていなかった我が家は、家具・家電の転倒対策を真剣に考えました。
息子も「おうち あぶないね」と。
「地震突っ張り棒」「L字金具」などを使い、棚やテレビを固定するのは必須のようです。

防災グッズ展示コーナー
防災展示コーナーには、防災グッズや非常食の実物が並んでいました。
「これは家にあるかな?」「水は何日分必要かな?」と親子で話しながら見学できるので、そのまま家庭での備えに直結する学びになりました。

家庭に持ち帰った学び
体験を通して強く感じたのは、「知識だけでは不十分」ということです。
震度7の揺れを体験して初めて、家具の固定や非常食の準備がどれほど重要かが分かりました。
わが家では帰宅後、すぐに3つのことを実践しました。
1. 家具の転倒防止器具を購入
2. 水と非常食を1週間分ストックの確認。
3. 家族で避難場所と連絡方法を確認。
息子も「非常食ってどんな味?」と興味を持ち、一緒に食べてみたことで防災の意識がぐっと高まりました。
体験が家庭の防災行動につながったのは大きな成果です。
まとめ:備えは安心につながる
豊田市防災学習センターは、親子で楽しく、そしてリアルに防災を学べる施設でした。
震度7の揺れや煙避難は、頭で理解する以上に「実際にやってみる」ことの大切さを教えてくれます。
南海トラフ地震はいつ起こるか分かりません。
だからこそ、事前の備えと家族での話し合いが何より大切です。
「備えは不安を煽ることではなく、安心を積み重ねること」
今回の体験でそう実感しました。
ぜひ一度、家族で訪れてみてください。
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